
幼い頃、春山花奈はTVで天才子役西園寺修羅の朗読を見て憧れ、自らも朗読を始める。いつしか近所の子供たちに朗読会を行うようになり、子供たちもそれを楽しみにしていた。中学卒業後の春休み、朗読会を終えた花奈

人口600人の小さな島・十鳴島(となきじま)に住む春山花奈(はるやまはな)は、島の子供たちに向けて朗読会を行うほど朗読が好きだった。花奈の〝読み〟に人を惹きつける力を感じた薄頼瑞希(うすらいみずき)は

すももが丘高校と他三校の放送部による合同練習会が開かれる。どこも強豪校であり、その実力に花奈は感心する。講師に「技術的には足りていない」が「素敵な声をしている」とアドバイスを受け、花奈はがっかりするや