
六畳一間のアパートで暮らす、魔王の真奥貞夫と悪魔大元帥の芦屋四郎、漆原半蔵の三人。芦屋がニートの漆原によって逼迫される家計に嘆いていると、真奥は下駄箱から何かの気配を感知した。一方、勇者である遊佐恵美

突如現れた林檎から生まれた少女、アラス・ラムスは、真奥を『ぱぱ』、恵美を『まま』だと話す。正体の分からない少女は何故真奥の正体がサタンだと知っていたのか、そして誰が彼女を日本に送ったのか? 謎が尽きぬ

遊園地を訪れた真奥と恵美、アラス・ラムスの三人。そしてその様子を芦屋と千穂、恵美の同僚である鈴木梨香が見守っていた。しかし真奥たちがヒーローショーの観劇中、アラス・ラムスの額に三日月の紋章が浮かび上が

アラス・ラムスの正体は、セフィロトの樹に生る世界形成の宝珠・セフィラ、イェソドの化身なのかもしれない。そう考えていた矢先、アラス・ラムスを捕らえるべくガブリエルと天兵連隊が現れる。交渉の甲斐もあって、

戦いを経て、アラス・ラムスは恵美の聖剣と融合した。そんな中、改装工事によってマグロナルド幡ヶ谷駅前店が八月半ばまで閉店することとなる。真奥が「閉店」の二文字に意気消沈しながら城に戻ると、今度は大家から

真奥たちが大黒天祢の営む海の家で住み込みを開始したその夜、君ヶ浜一帯を霧が覆う。芦屋は霧の中に大きな人影を確認するが、その正体は重傷を負った魔界の悪魔、サイクロップスとビーストデモノイドだった。その上

カミーオは、大黒天祢こそ悪魔たちを圧倒した人間だと言う。真奥たちは、疑いを天祢に悟られないようにしながら恵美と落ち合う。そこでカミーオは、真奥が去った後の魔界と天界、エンテ・イスラの三界の様子を話し始

アパートの修繕が終わり、魔王城に戻ってきた真奥たち。とはいえ未だバイト先は改装中。悩む真奥に千穂がバイト話を持ち込んでくる。なんでも祖母の畑が収穫時期を迎えたが、人手が足りなくなったらしい。その誘いに

佐々木家の畑に熊が出没するが、恵美が片手背負いで投げ飛ばし退治する。その様子は新聞にも報じられるほどで、千穂の従兄からは感謝の意が伝えられた。その後、真奥は千穂の伯父から、佐々木家がどのように農業の手

エメラダ・エトゥーヴァから、恵美の母であるらしいライラという人物が日本を訪れていないかと電話が入る。母が生きているかどうかすら分からなかったのに、近くにいると知り、恵美は動揺する。そんな中、魔王城から

芦屋は梨香をアドバイザーとして呼び、真奥と鈴乃を加えた四人で家電量販店へ向かう。梨香は芦屋のふとした仕草に胸の鼓動が止まらない。その様子を観察していた真奥は梨香が芦屋に好意を抱いていることに気付いてし

千穂を昏睡させた原因は、監視者・ラグエルのソナーだった。テレビの電波を利用していた敵の居場所として考えられるのは二つの電波塔。真奥たちは二手に分かれてラグエルを探すこととなる。恵美はガブリエルと対峙し

マグロナルド幡ヶ谷駅前店が新装開店し、二階にカフェができた。そのことに興奮を隠せない真奥にアラス・ラムスを預けて、恵美は鈴乃や千穂とともに魔王城の隣室で何らかの会議を重ねていた。恵美はガールズトークと

コーヒーを上手く淹れるため、店長の木崎からマグロナルド・バリスタ講習を受けるよう勧められた真奥。魔王城に戻ると、今日も深夜まで隣の部屋では鈴乃が千穂に特訓している。連日のことに、真奥は千穂のことを心配

突如、新生魔王軍を名乗る悪魔・ファーファレルロとイルオーンと名乗る少年が真奥たちの前に現れた。ファーファレルロは真奥の覇道への意志を疑っていて……。そんな中、自身が真奥たちの弱点であると自覚する千穂は

アラス・ラムスを魔王城に泊まらせたいと真奥は恵美に提案したが、硬い畳の上に寝かせるつもりかと即座に却下される。しかし、一緒に寝たい気持ちは分かるため、恵美が半額負担して布団を買うことになった。真奥と恵

魔王城で食卓を囲む真奥たち。平穏な日常は、恵美の言葉で破られた。「私しばらく、実家に帰らせてもらうわ」――。聖剣やイェソドの欠片、天界と悪魔との繋がりについて手掛かりを掴むため、一週間ほどエンテ・イス

恵美と連絡が取れなくなってから数日後、千穂が通う笹幡北高校に突如悪魔が出現する。千穂は覚え立ての聖法気を使って悪魔の気を引き寄せ、これまでと同様に対話で相互理解を試みる。一方真奥は、運転免許センターで

鈴乃と漆原が千穂の窮地に駆けつけたが、二人の留守を突いてガブリエルの魔の手が魔王城にいる芦屋のもとへと押し寄せる。恵美の身を案じてアパートを訪れていた梨香と、真奥に託されたノルド。必死の抵抗もむなしく

エンテ・イスラに帰ってきた恵美は、故郷のスローン村へ向かう。スローン村に辿り着くと、そこには父が育てた麦畑が生き残っていた。その光景に力を得た恵美は、生家に入ってアラス・ラムスと食事をした後手掛かりを

エンテ・イスラに囚われた恵美を救うべく、地獄の門を通って真奥と鈴乃はエンテ・イスラに向かった。聖剣としてアシエスも同行。真奥たちは、何回もの野宿を挟みつつ、恵美のもとに向かってスクーターでエフハサーン

セフィラの真実を天祢に問う千穂の前に、魔王城の大家、志波美輝が現れる。彼女は千穂に覚悟を問うが、決意とともに「逃げたくない」と答える。その頃、恵美は義勇軍の旗印として担ぎ上げられ、芦屋が大将であるマレ

人と悪魔を守るため、魔王と勇者たちはエフサハーンの皇都・蒼天蓋に集った。鈴乃とアルバートは統一蒼帝との接触を試みる、待ち構えていたガブリエルと対峙。芦屋はマレブランケと八巾騎士団を操り、恵美とオルバ率

オルバ・メイヤーは既に詰んだ。ガブリエルの罠に嵌ったと思われた鈴乃とアルバートは、セント・アイレで異端審問に掛けられていたエメラダを救い出す。そして彼女たちは、ゲートを開いて蒼天蓋に駆けつける。天使と