2018/12/25
coyote
≠kids
足踏みの毎日を変えるのは、私たち自身。
何があっても― 大事なことは、自分で決める。
月刊「ヒーローズ」第一回新人大賞を受賞した、
期待の俊英、初の単行本化。
“外の世界"を夢見る娼婦・アリシア。
彼女は、客としてやってきた殺し屋・エドに、
ある“秘密"を握られてしまう (表題作『coyote』)
死んだ父は、偉大なるヒーローだった。
その呪縛に捕われ続ける兄と、ひきこもりの弟。崩壊寸前の家族。
そして“何者でもない"あたしは―…。 (『≠kids』)
この街のどこかで、
居場所を求めて生きる人々を描く、
四作を収録した著者初の短編集。
生きることに手を抜けない人たちが、ここにいる。
2017/12/31
足の裏のイーリス
第1話 走るの好きだから
横田中学陸上部・園田ガク。彼は、誰よりも走ることが好きで誰よりも速くなりたかった。だが、ガクは決めていた。中学最後の記録会で「走ることを辞める」——と。彼を苦しめたのは「144cm」という平均を遥か下回る身長。満足な結果も出ず、頑張れば頑張るほど周りからバカにされた。それでも努力することを止められなかった。「身長なんて自分ではどうしようもないものに負けたまま、陸上を終わりたくない」誰も注目していない、小さな非公式の記録会。ガクが選んだ最後の舞台で、ガクを待っていたのは運命的な出会いだった。今、ここに高校駅伝の聖地・都大路への扉が開かれる——!!